何にも縛られぬ紙飛行機は自由の象徴である
おはようございます。
今朝は朝日新聞『天声人語』から抜粋し紹介します。
「自分で根気よく工夫すること」
(紙飛行機設計者 二宮泰明さん)
二宮泰明さんは月刊誌『子供の科学』で、ケント紙を切り貼りしてつくる「よく飛ぶ飛行機」の連載を49年も続けた。
部品を切り抜き、接着剤が
乾くのを辛抱強く待ったら、翼のゆがみを直して試験飛行を繰りかえす。
「自分で根気よく工夫すること」が大切だと説いていた。
科学やものづくりの楽しさに目覚め、人生の扉を開いてもらった子は少なくないだろう。
享年97歳。二宮さんが先週亡くなった。その10日前には東京都武蔵野市の公園であった全日本の大会に顔を見せたばかりだったそうだ。
週末、同じ公園で紙飛行機教室が開かれていた。幼い子が放った機体が、ひゅっと舞い上がる。
「何にも縛られぬ紙飛行機は自由の象徴である」
と二宮さんは書いていた。