雲海~SEA OF CLOUDS~
夜、冷たく澄んだ空気の中、無数の星を眺め。
夜が明ける頃、
雲海の広がった水平線(まるで海のようです)の向こうに見える漆黒の空に青色と橙色(だいだいいろ)が混じり合いながら刻々と変わってゆく空の色。
そして夜明け。
冬がやってくるこの季節。
3年ほど前から長野県の美ヶ原に通っています。
雲海が見られるのは、
適度な湿度と晴れていること。
そして前日と当日朝の気温差の大きいこと。
先週末の土曜日はその条件がぴたりと当てはまったようです。
この日の朝、標高2,000mにある美ヶ原高原の気温は0度です。
見渡す限りの雲海はまるで海を見ているようです。山々の尾根は島のように見えます。
そして美ヶ原高原に広がる紅葉。
息をのむような美しさでした。
美ヶ原の眼下に広がる雲海を見ているとまるで海のように思えてきます。
「あの海の中はどうなっているのだろう?」
そんな気持ちになってきます。
美ヶ原から降りるルートはいくつかありますが、この朝は北方を武石村から丸子町へ抜けてみました。
雲海は思いのほか低いところにあります。
高度を下げて雲海の中へ突入します。
「あれ、霧の中だ」
あたりまえといえばあたりまえなのですが、雲海の海の中は霧の立ちこめる世界でした。