ミニJoy耐 目標はコースレコード樹立とクラス優勝。そして・・
2020年11月20日午前に行われた予選にてAドライバー海老澤紳一選手が2分20秒421のタイムで従来のclass FITの記録をコンマ6秒塗り替えるコースレコードを樹立しました。
このコースレコードは、ミニJoy耐参戦を決めた時からの目標だったので海老澤さんには相当なプレッシャーがあったと思います。
しかし、クルマのセットアップは勿論のこと、気温などのコンディション、さらにはコース上での位置どり等、様々な要素が大切となりますが、なんと言っても一番の要因はドライバーである海老澤さんの技量と経験です。
FIT1.5チャレンジカップシリーズで4回もチャンピオンに輝いた凄い人です。
海老澤さんのマークしたタイムはクラス1位はもちろんですが総合でも9位を得ました。
予選はAドライバーのタイムが採用されますが、続いて行われたB、Cドライバーで行われた公式予選でもBドライバーである私はタイムを2分22秒台に入れてクラス1位、総合でも9位を記録することが出来ました。
今回のレースに持ち込んだ新しい車両は当初は今年6月に開催予定であったJoy耐に向けて準備を進めていたFIT3です。
海老澤紳一さんが代表を務めるヴァーサスレーシングで製作されたものです。
マイナーチェンジ前の車両に対してカタログ値で20kg重いために特に軽量化に向けての苦労がありました。
今年3月に開催された公開練習日に合わせ完成していましたが、その公開練習は当日朝からの雪で走れませんでした。
その後、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言によってJoy耐も中止になり、走れる機会を失っていました。
しかし、ミニJoy耐が開催されることになり、新しいFITを来年のJoy耐へ向けて勝てるクルマに熟成しようと参戦を決めました。
予選終了後に会社のスタッフや海老澤さんと作戦ミーティングを行います。
2時間の耐久レースで、私たちのクラスでは途中で1回の給油及びドライバー交代が義務付けられています。
決勝は私がスタートドライバーを務め、出来る限り好位置を守って海老沢さんにつなぎ、順位を上げてもらう作戦です。
決勝レースのスタートドライバーを務めることになったものの、Joy耐におけるスタートを受け持ったのは・・
2002年5月に行われた第2回Joy耐以来18年ぶり!!
果たして上手く出来るのか?判りませんが、やるっきゃありません。
ローリングスタートも上手く決まり1周目は落ち着いて走ることが出来ました・・
しかし、2周目のV字コーナーの出口でシフトミス!!
旧6号車を駆るWINIXの小田切誠選手に抜かれてしまいます。
その後、2回も同じコーナーでシフトミスをして順位を落とします。
冷静になって走り方を変えてからは23秒台を連発して給油のためにピットインをします。
エースの海老澤さんにあとを託します。
海老澤さんはガソリンが満タンにも拘らずに22秒〜23秒台で飛ばします。
さすがチャンピオンの走りです!!
結局、class FITのライバルチームを寄せつけずに48周を走り切ってクラス優勝を手に入れました。
レギュレーションのハンディの関係で総合優勝は無理と判っていましたが、トップチェッカーを受けたチームと同一周回の総合2位も得ることが出来ました。
満タン状態から32周走った海老澤さんの集中力には目を見張るものがありました。
夕暮れの中で表彰式が行われました。
メカニックとしてレースを支えてくれた石崎さん。
マネジメントやサポートをしてくれた会社のメンバーである小山くん、誠くん、嶋田くん、松尾くん、久保村くん。
そして、写真撮影のために駆けつけてくれたプロカメラマンの須永さん。
(ちなみに今回のブログに掲載の写真は全て須永さんの撮影したものです)
みなさん、初冬の一日をご苦労様でした。
追記
Joy耐7時間耐久レースでいつもチーム監督を務めてくれる小林貞人くんは、このミニJoy耐の常連ですが、今年もまた自身の「チームさだとらS2000」として出場しました。
そして、予選でAドライバーの森下陽介選手(これまた私たちのエースドライバー)が自身の持つコースレコードを約3秒上回る2分08秒837のJoy耐class8のニューコースレコードを記録しました。
更に、森下陽介のお父さんである直也さんもカムバックし、最終走者としてチェッカーを受けました。
チームさだとらS2000のみなさん、おめでとうございました。
ワンタン、がんばったよ。